1990年代のはじめに、アメリカで女優さんのしわ伸ばしの治療で顔面や頭皮にボツリヌス製剤を注射投与をしたところ、その女優さんが以前よりもっていた片頭痛もよくなったという偶然のきっかけで頭痛に対する作用がみつかりました。
このことからもともとは血管性頭痛として共通性がある群発頭痛に対しても多くの医療機関で当たり前のように投与されています。
片頭痛では、徐々に効果が現れてくることが多いのに対し、群発頭痛では効果の立ち上がりが早く、約1週間前後で頭痛が大幅に軽減します。群発期の初期に治療を実施すると約80%の有効率です。有効であった患者さんの大部分は群発期が終了するのが早まります。
群発期を終了したら、また1〜数年先の群発期が現れるまではなにもする必要はありません。