日本では歯ぎしり・食いしばりは歯を保護する目的で、歯科でマウスピース(スプリント)を処方するのか中心的な治療となっていますが、根本的な治療とは言えません。
欧米では、歯科医がボツリヌス剤を顎やこめかみの筋肉に注射しますが、日本では歯科医師法の関係上、いままでは歯科医がボツリヌス治療をすることができませんでした。最近では、顎の筋肉だけについては歯科医師がボツリヌス剤を入手することが可能となりましたので、神経と筋肉のことについてのきちんとした知識を持った一部の歯科医師は、治療を開始し始めているようです。しかし顎の咬筋にしか施注できませんので、こめかみ(側頭筋)にも異常収縮が存在したり、さらに首の筋肉にも症状が目立つ場合は対処することができないのが現状です。